掘り方をはじめます。今回は ポンプアップ槽付7人槽の埋設工事です。

掘り方の進行と同時に側壁の崩落を防ぐため矢板をうちこみます。
工事の安全のために重要な工程です。

掘り進めて行くと矢板には大きな土圧が架かってきます。
土圧に抵抗するため腹起こし(横に見えるアルミの角材)を設置し油圧ジャッキで突っ張ります。
今回は地下水位が高かったため堀進めながら“カマバ”という穴を掘り
水中ポンプで排水しながらの作業となりました。実は地面の掘削で一番怖いのは地下水なのです。
地層と地下水を確認しながら掘削を進めます。

掘り方完了です。GL(グランドレベル即ち地盤面のこと)より2.2メートル、
嵩上げ分を入れると実に2.6メートルも掘っています。(家の天井よりも高い!)

栗石事業です。荒らした地盤を固める為砕石をいれます。

栗石事業敷き均し転圧です。プレートコンパクタにより突き固めます。

床板の吊り込みです。床板とは浄化槽を支える為の基礎となる部分です。
最近(平成20年)まではこの床板が認可されていなかった為現場で型枠を設置して
鉄筋を組み立てコンクリートを流し込んで《床スラブ》を作っていました。

床板の設置状況です。 縦、横の水平を確認しています。

床板の設置状況です。 2枚の床板を連結して、モルタルを充填しています。

浄化槽の吊り込みです。 クレーン車により慎重に吊り込みます。

浄化槽の吊り込みです。 所定の浄化槽の確認をしています。

水を張りながら水平を確認しています。
実はこの工程まで来ると現場ではやっと緊張から開放され皆の顔から笑顔が見られるようになるのです。
安全対策は十分に行っていますが、やはり危険な作業には違いません。

砂による埋め戻し水締めの作業です。砂と云うのは水中での体積と絶乾状態での
体積が同じという実に不思議は物体なのです。即ちこの様に水締めしながら埋め戻すと
後日の地盤沈下が殆ど起こらないと言うありがたいものなのです。
そのため多くの土木現場の埋め戻しには砂が使われているのです。

天端スラブ(天端コンクリート)を打って完成です。
この状態で皆さんの目に留まっていると思いますが地下ではこんな作業をしているのです。

PS  

今回は比較的順調に工事が進みました。
比較的と言ったのは実は掘り方の途中 (1.5メートルあたり)から地層が恐れていた砂質地盤に替りおまけに地下水位も高く、
サンドイッチ状の粘土層と相まって持ち込んだ重機の自重とのかけ引きでヒヤヒヤものでした。 
砂質地盤とは恐ろしいもので残土を積んだダンプが国道上で“残土が液状化して動くと溢れるこれ以上は走れん”とSOSが来る始末。すわと空のダンプで救援隊を送る羽目になりました。(国道を汚すと国交省よりきついお叱りがあります)

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